スーパーの冷凍食品が半額で売られている理由

スーパーの冷凍食品が半額で売られている理由

私がまだ都内で一人暮らしをしていたころ、自宅の下がスーパーでよく買い物に行ってたんです。

で、いつも不思議に思っていたのが、冷凍食品の半額セール。

しかも週に1~2回は必ず半額になっている。

私なんかは貧乏性なので、

「うおおお今日買わねば損じゃー!!!!」

ってな感じでまとめ買いをしては後で後悔するなんてことを繰り返していました。

でも、私みたいな人ってけっこういると思うんですよね。

だって冷凍食品は腐ることがないので、どうしたって半額セールの日に買う人が多くなるはずです。

それでどうやって利益を出しているのだろうか。

今回はそんな疑問をはらすべく、「スーパーの半額セール」について調査してみました。

この記事が伝えたいことまとめはこちら

・巧妙な仕掛け「アンカリング効果」
・半額セール価格が希望小売価格
・セールにつられず賢く買い物しよう

スーパーの冷凍食品半額セールはおとり

半額と聞くと、なんだか小躍りしてウキウキしてしまうのは私だけ?

まあ大概の庶民は小躍りまではいかないにせよ、半額のシールをじっと見つめて全く買う気のなかった商品でも

「あれ、とりあえず買っといたほうがいいんじゃね?」

って感じになってしまうと思うんですよ。

で、半額セールっていうと

「きっと賞味期限が近いのね」

「売れ残っちゃってるから仕方なく半額にしているのね」

って感じの想像をしがちです。

ですが冷凍食品についてはどうでしょうか。

まず賞味期限。

当たり前ですが冷凍食品なんで、賞味期限ってけっこう長いです。

試しに半額セールの冷凍食品の賞味期限を確認してみてください。
絶対すぐ切れるような期限ではないはず。

じゃあ売れ残っているのか。

仮にそうだとしても、賞味期限が多く残っているのであれば、焦って半額セールにしなくたっていいはず。

そう考えると、スーパー側は何か意図があってれ冷凍食品を半額にしているわけです。

その意図というのが、「おとり」です。

アンカリング効果を理解せよ

アンカリング効果をわかりやすく説明

この「おとり」を理解するには、「アンカリング効果」を知る必要があります。

アンカリング効果とは?
最初に提示された数字・条件・情報が基準(基準=碇を訳すとアンカーになるのでアンカリング効果)となり、その後の判断や意識決定が無意識に左右されてしまう傾向のこと

スーパーのチラシで例えばこんな表示があったとします。

 

すると、パッと見ると通常販売価格の500円に影響されて、半額セールの250円を「お買い得」だと判断しますよね。

これがまさに「アンカリング効果」です。

ですが、例えば別のスーパーで冷凍食品が通常価格250円で売られていたらどうでしょう。

この半額セールはとくに「お買い得」とは感じませんよね。
(むしろ絶対に通常価格では買わなくなるはず)

冷凍食品の儲けのカラクリ

冷凍食品はスーパーにとっても使い勝手の良い商品です。

こちらの図を見るとわかりやすいです。

スーパーは原価(卸売り価格)からまず最低限の粗利益率を考え値段を設定します。

この最低限の価格を半額セール時の価格に設定することが常套手段となっています。

私のように、お買い得だと思ってまとめ買いをする人が多いので、スーパーにとっては例え半額セールの値段で売れたとしても儲けがしっかり出ているわけです。

スーパーにとって冷凍食品はセール価格が通常価格

そう考えると、頻繁に冷凍食品の半額セールを行っているスーパーにとっては、半額セールの値段で売れれば御の字で、通常価格で売れたらかなり儲けものという感覚なんです。

半額セール自体は違法ではない

このカラクリがわかると、「半額とうたってものを買わせようなんて卑怯だ」と感じる方もいるかもしれません。

ですが、この半額セール自体は違法ではありません。

冷凍食品だけでなく、日本で売られている商品は「不当景品類及び不当表示防止法」に抵触しないよう、普段は倍以上の通常価格で売られています。

価格を決めるのは販売側の自由ですから、実際に通常価格で売り出している期間がある以上、そこから半額セールを行うのは正しい商売のやり方です。

ちなみに「不当景品類及び不当表示防止法」を詳しく説明すると、半額セール以前の8週間以内に、半分以上(つまり4週間)において通常価格で売られていた実績があれば、虚偽の表示にはあたりません。

儲けのカラクリを理解して、賢く買い物しよう

ここまでを理解すると、冷凍食品の半額セールが実はお得ではなかったということが理解できると思います。

今回の記事をまとめます。

・スーパーの冷凍食品半額セールはあくまで「おとり」
・なぜスーパーは半額セールでも儲けられるのか
・半額表示自体は違法ではないので、消費者側の意識が大切

今回はスーパーの冷凍食品という身近な例でお話しをしましたが、「アンカリング効果」を使った商売はいたるところに隠れています。

ポイントは、「どんな価格にも裏がある」ということを意識しておくことです。

この価格、なんか値引きされすぎていない?

と思ったら、手元のスマホで他のお店との販売価格を比較する癖をつけると、「アンカリング効果」に騙されずに済みますよ。

「半額だーーー!!!早い者勝ちだーーー!!!買い物戦争だーーー!!!」

てな感じで馬鹿みたいにいらないものまで買わないように、賢く買い物を楽しみましょう。

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