ベンチャー経験者が伝える「ベンチャー企業には向いていない人」

ベンチャー経験者が伝える「ベンチャー企業には向いていない人」

妻を愛し、妻に愛されたい男コアラッコです。

今回は就活や転職でベンチャー企業を候補に入れている方への、体験者としての記事です。

そう、私コンノアオイもなにを隠そう新卒でベンチャー企業へ入社し、1年で倒産した経験の持ち主!!

私自身は「ベンチャーに向いていたか」と問われると、自信をもって「向いていた」と言い切れる自信はございません。

そんな経験から、「この考え方や価値観だとベンチャー企業には向かない」ということを、実体験として伝えたいと思います。

※ちなみにここでいうベンチャー企業とは起業5年以内のイケイケドンドン系を指します。

会社が潰れたらどうするのかを想像したことがない

普通は想像しないのかな、たぶん。

でもこれ凄い重要だと個人的には思っています。

実際に、起業した会社の生存率を見てみましょう。


出典:中小企業白書 2011

このデータは1980年~2009年に創設された企業の経過年数ごとの生存率の平均値です。

5年後で2割、10年後で約3割、20年後になると約5割の企業が倒産していることがわかります。

それぞれ別のベンチャー企業に就職した5人がいたら、1人の会社は潰れている可能性が高いということです。

そういったことを想像したうえで、ベンチャーを候補に入れているのかを自問してみてください。

ワーク・ライフ・バランス重視

「働き方改革」が叫ばれているいまは、ベンチャー企業でも長時間労働は減ってきています。

ですが、ベンチャー企業は良くも悪くも「仲間感」が強い文化の会社が多いです。

休日でもみんなで遊びにいったりとか、仕事終わりに朝まで飲み明かしたりとか。

それが良いか悪いかは別にして、やはり「会社は会社」とわけて考えたい人には向かないです。

ちなみに私が最初に就職したベンチャー企業は、夜遅くになると社内でキャッチボールしだしたりしていました。

そりゃ潰れるわ。

創業者(つまり社長)に惚れていない

「惚れているか」というのがポイントです。並みの「好き」レベルじゃダメ。

なぜか。ベンチャー企業=創業者の分身だからです。

ベンチャー企業は創業者の価値観や雰囲気がそのまま会社に現れます。

そりゃそうですよね、創業者にとってはもう一つの家であり、スタッフは家族なわけです。

それなのに創業者にそこまで共感できなかったり、特に感情が動かないようであれば、いくら急成長していようが、給料がよかろうが、いずれ自分の中で迷いがでます。

ベンチャー企業の面接ではたいてい創業者と話す機会があるはず。

私も新卒の最終面接で創業者である社長と直接話しをして、他の内定を蹴って入社しました。(もちろんその1年後には別の会社に移っていることは想像していませんでしたが)

私が入社を決めた一番の理由は創業者の熱意と、「自分を必要としてくれている」と強く感じたことです。

この人なら、最悪会社がなくなったとしても飲み込めるか、もう一度考えてみてください。

欲がない

「お金を稼ぎたい」「早く第一線で活躍したい」「いいスーツや時計が欲しい」など、人には当たり前のように「欲望」があります。

ベンチャー企業の魅力の一つは「成長スピード」です。実力があれば役職も上がり、給料も増えて、欲しかったものも買えるようになります。

自分の「欲」に対して素直で、行動ができる人はベンチャー企業での仕事は楽しいはずです。

逆にあまり「欲」がない、リスクを負ってまで目指したくないという人には向いていないです。

会社の近くに住みたくない

「会社の近くに住むと職場の人とばったり会っちゃうかもしれない」
「オンオフがつかないからストレスたまりそう」

って考えの人はベンチャー企業には向いていないです。

ベンチャー企業はどうしても帰りが遅くなったりすることが多いのです。

私もだいたい職場からドアドアで30分くらいの場所に住んでいましたが、これが1時間だったと思うとかなり辛かったと思います。

真っ先に手を挙げられない

ベンチャー企業って「入れば成長できる」みたいに思っている人がたまにいますが、それは嘘です。成長できない人は成長できません。

ベンチャー企業はあくまで成長する機会が一般企業より多くあるだけで、その機会を掴むか掴まないかは自分次第。

その機会をどうやったら掴めるのか。「真っ先に手を挙げること」に尽きると思います。

わざわざベンチャー企業で働いている人は、少し変わった人というか面白い人が多いです。

私が入ったベンチャー企業でいうと、働きながらDJやっている人とか、投資でめっちゃ設けてめっちゃ損した人とか、元ホストとか。

で、こういう一風変わった人ってあまり周りの目を気にしない人が多いんです。つまり手を挙げるのも早い。

はっきり言って私は「真っ先に手を挙げる」ことができない人間でした。失敗が怖かったり、恥をかきたくなかったり。

ベンチャー起業ってやっぱりテンポやスピードを大事にしているところが多いので、一歩目が遅れたらほぼチャンスなしなんです。

なので私はたいして大きな活躍をすることはできませんでした。

自分がベンチャーに向いているのかわからない人へ

私自身は、たいして活躍もできませんでしたし、会社自体も倒産してしまいました。

それでも、ベンチャー企業に入ったことを後悔したことはありません。
自分の力次第で活躍できたり、お客様に提案できる機会があったのは純粋にやりがいがあったのです。

もしあなたが学生さんなのであれば、インターンの機会を使ってベンチャー企業を体験してほしいし、アルバイトとして潜入してみてもいいと思います。

てっとり早く向いているか知りたい人は、「ベンチャー理解度診断」なるものがあったので、やってみるといいかも。

まとめ

ベンチャー企業は良くも悪くも「自分次第」。

ただこれからの時代、こういった変化の早い会社で働いた経験値というのは、いろんな場面で生きてくるのではとも思っています。

ベンチャー企業に興味はあるけど迷っているという人に、少しでも参考になれば嬉しいです。

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