3年間のインビザライン矯正で体験した全てをブログで公開します

3年間のインビザライン矯正で体験した全てをブログで公開します

妻を愛し、妻に愛されたい男コアラッコです。

今回は「インビザライン矯正」の体験談を全て語った内容です。

▼インビザライン矯正の日常ストレスについてまとめた記事はこちら

インビザライン矯正は簡単にいうとマウスピース型の歯列矯正の方法の一つです。

もともとアメリカで普及した矯正方法で、日本でも「ワイヤーいらずの矯正方法」として注目されています。

私がインビザライン矯正を始めたのが2017年5月、そして2020年5月にようやく終わりました。

この3年間、良かったことも苦労したこともありましたが、まさに今インビザライン矯正を始めるか迷っている方へ、私が体験したことを余すことなく書いていきます。

この記事を読んでわかること

・インビザライン矯正でかかった費用がわかる
・どのくらい歯列が変化したかがわかる
・生活上で困ったことがわかる

インビザライン矯正をした理由

歯列矯正が大事な理由

そもそもなぜ私が歯列矯正をするに至ったかをお話しします。

もちろん歯並びが良いってことは見た目的に大事なので(昔のCMでも「芸能人は歯が命」って言ってますし)、そういった意味もありますが、健康リスクが一番の理由でした。

歯並びが悪いとなぜ健康リスクが大きくなるのか

・歯磨きをしても汚れが落としにくいため、虫歯や歯周病にかかりやすい
・食べ物を効率的に噛み砕けないため、胃腸に負担がかかる
・噛み合わせの悪さが頭痛や肩こりに繋がる

特に歯周病は、歯が抜けてしまう原因として最も多い病気です。

若いうちはいいですが、老後を考えたときにこのリスクを抱えていることは避けたいと思いました。

※高齢期に歯を多く保っている人は、健康で要介護の期間が短いということが東北大学の研究で発表されています。
出典:東北大学大学院歯学研究科

インビザラインとワイヤーを比較してみた

ということで早速「歯列矯正」について調べた結果、次の3つの方法があることがわかりました。

1、ワイヤー矯正
2、舌側矯正
3、マウスピース型矯正装置(インビザライン)

それぞれのメリット・デメリットをまとめてみます。

ワイヤー矯正

メリット
  • 3つの中では最も多くの症例に対応できる
  • 舌の邪魔にならないので、発音への影響が少ない
デメリット
  • 装置が見える
  • 唇が閉じにくく、口が乾燥しやすい
  • 装置が口内にあたって口内炎になる可能性がある

舌側矯正

メリット
  • 装置が見えない
  • 唾液が装置によって殺菌されるので、虫歯リスクが少ない
デメリット
  • 発音がしにくい
  • 歯磨きがしづらい
  • 表側の矯正に比べて費用が高い

マウスピース型矯正装置(インビザライン)

メリット
  • 装置が目立たない
  • 取り外しできるので歯磨きがしやすい
  • 口内を傷つけるリスクが少ない
デメリット
  • 対応できる症例が限られる
  • 食事の際の取り外しが面倒
  • 装置の取り外し時間が長いと計画通りに歯が動かない

こちらを踏まえて検討した結果、仕事的にどうしても対面で人と会う必要があったため、装置が見えない舌側矯正か、インビザラインかで悩むことに。

いろいろな歯科医院のサイトを見てみると、どうやら舌側矯正はけっこう値段が上がってしまう様子。

ただインビザラインも難しい症例はできないケースがあるという情報もあるし・・・。
(矯正前の私の歯列はひどい部類に入ります)

そんなときに、職場の近くでインビザラインの症例を多く扱っている歯科医院があり、ちょうど長い間歯医者にも行けていなかったので、歯石取りも兼ねて相談してみることにしました。

相談してわかったこと

ということで先生に「歯列矯正を考えていること」「できればインビザラインを希望したいが対応できるのか」ということを相談しました。

先生曰く、並んだ歯に対して顎が小さいので、歯が前に押し出されて歯列が崩れているのだとか。

なので歯を削って幅を狭くして、奥歯の親知らずを抜いてスペースを開ければ、あとは矯正で綺麗に並べることができそうだと。

結果、先生としては「インビザラインでいける!」と。

どうやらインビザラインは比較的最近の歯列矯正方法で、多くの症例を扱っている歯科医院が少ないので、「難しい症例には対応できない」と認識されているのだとか。

ただ私が相談した歯科医院は早くからインビザラインでの歯列矯正を行っていて症例も豊富だったので、私のようなけっこうひどい歯並びでも問題ないと言ってくれました。

歯列矯正のことを調べていると、「2、3件は歯科医院で相談をして比較してから決めたほうが無難」といったことをよく目にしていたので、当初は他の歯科医院にも相談しようと思っていたのですが、

こういうのは経験値が大事だと私の直感が働いたので、この歯科医院でインビザライン矯正を始めることにしました。

もしあなたが相談した歯科医院で「インビザラインでは対応できない」と言われてしまった場合でも、他の歯科医院ではできるということも全然ありえます。

いずれにしても高い買い物になるので、自分が納得できるまで色んな歯科医院の先生に相談してください。

ちなみにネット上で歯科医院の先生に相談できるサービスがあるので、まずは自分の歯並びでインビザライン矯正が可能かを相談してみるのも手です。

矯正歯科ネット

インビザライン矯正の実績がある歯科医院を見分ける方法

インビザラインには、実は年間の症例数に応じて世界共通で10のランクが認定されいます。

ランク分けは次の通りです。

レッドダイヤモンド(最上位|年間症例1000以上)
ブルーダイヤモンド(年間症例750以上)
ブラックダイヤモンド(年間症例400以上)
ダイヤモンド(年間症例150以上)
プラチナエリート(年間症例80以上)
プラチナ(年間症例50以上)
ゴールド2(年間症例35以上)
ゴールド1(年間症例20以上)
シルバー(年間症例10以上)
ブロンズ(年間症例1以上)

当然症例が多いほうが、いろんな経験値があるので安心感につながります。

もちろん実際に相談してみて信頼できそうかを判断することが大事ですが、歯科医院を選ぶ際の一つの指標として覚えておいて損はないはずです。

ちなみに私がお願いした歯科医院は「ブラックダイヤモンド」認定でした。

開始から終わりまでを経過写真とともに振り返る

ここからは私の歯列がどのように変わっていったのかをご紹介していきます。

これからインビザラインを考えている方にはどの程度の期間で、どのくらい変わるのか参考になると思います。

※口内なので少し汚い写真もありますのでご注意ください。

歯列矯正開始当初

まずは私が歯列矯正を始める前に歯科医院で撮ってもらった歯列写真です。

歯列矯正前

もう少し引きの画だとこんな感じ

矯正前歯並び引きの画

どうでしょう。けっこうひどくないですか?笑

小さいころから歯並びの悪さがコンプレックスで、小さいころに歯列矯正を済ませてくれなかった両親を恨んだことも・・・。

さて、この手ごわい歯並びがどういった変化を遂げていくのでしょうか。

半年後

歯並び半年後

一番目立つ「1本だけ出っ歯」状態はまだ改善されません。

とはいえ、体感レベルだと矯正前と比べるとけっこう歯が動いてきたなという印象はあったので、治療がしっかり前進している感覚はもっていました。

1年後

歯並び1年

まだ「1本だけ出っ歯」ではありますが、かなり揃ってきた印象です。

このころから、「あれ?歯並び綺麗になってない?」と周りの人からも気づいてもらえるようになりました。

1年半後

画像が荒くて申し訳ないです 汗

この頃になると、「1本だけ出っ歯」はほとんど目立たなくなってきました。

ただ、全体的に歯を前に出すような動かし方をしていたので、少し口元が前に出ている状態です。

これを引っ込めていくのが次のステップになります。

2年後

歯並び2年後

歯を削りながら全体的に後ろに詰めていっている工程です。
白いポッチはアタッチメントといって、マウスピースをより固定するためのものです。

この頃は見た目的にもかなり綺麗になっていて、口元を気にする意識がほとんどなくなりました。

2年半後

一番気になっていた「1本だけ出っ歯」の状態は完ぺきに改善されました!

あとは上の歯と下の歯のズレといった細かいかみ合わせを調整していく段階です。

3年後(矯正終了)

歯並び3年後

前に出ていた口元が下がり、これでひとまず私の矯正は完了です。

ガチャガチャだった矯正前の歯並びから比べると歴然の差です。

時間とお金はかかりましたが、全く後悔はなくやってよかったと思っています。

かかった費用を大公開

一番気になるのはやはり費用です。

一般的に歯全体の矯正を行った場合は80万~150万程度が相場といわれています。

あとは歯列の具合や医院の治療方針によって変わってくる部分になるので、まずは相談をして見積りをとるようにしてください。

参考として、私が矯正治療をした歯科医院でもらった見積り金額を大公開しちゃいます。

私はワイヤーで治療した場合とインビザラインで治療した場合の2パターンでもらいました。

ワイヤー矯正の見積り金額

ワイヤー矯正見積

まずはワイヤー矯正から。

精密検査 37,800円
ワイヤー矯正治療費 864,000円
オプション 108,000円
保定装置 86,400円
合計金額 1,058,400円

項目について詳しく説明します。

【精密検査】
治療方針を決めるための事前検査です。
歯列の写真やレントゲンを撮影して、どのように歯を動かしていくかを決めていきます。

【オプション】
私は矯正が目立つのが嫌だったので、歯にくっつけて固定するブラケット(通常だと金属のやつ)を「クリアブラケット」という透明のタイプにしてもらい、ワイヤーも目立たない「ホワイトワイヤー」に変更して見積りを出してもらいました。

【保定装置】
歯列矯正が終わった後も、歯は元の位置に戻ろうとしてしまうため、一定期間は固定するための装置をつける必要があるので、その費用です。

インビザライン矯正の見積もり金額

インビザライン矯正見積

次にインビザライン矯正の見積もり金額。

精密検査 37,800円
インビザライン矯正治療費 864,000円
オプション 0円
保定装置 86,400円
合計金額 950,400円

先ほどのワイヤー矯正が合計1,058,400円だったので、私の場合はインビザライン矯正のほうが10万円近く安く済むことがわかりました。

金額の差は「オプション」です。

ワイヤー矯正でもオプションのクリアブラケットにしなければインビザライン矯正と同額でできますが、その分見た目がマイナスなので、ここは迷いなくインビザライン矯正に決めました。

私としても最低100万は覚悟をしていたので、それを下回った金額で安堵したことを覚えています。

矯正費用を安く抑えるための裏技

その1|クレジットカード支払いでポイントゲット

高額の買い物になるので、支払いをクレジットカードにすればその分ポイントが貯まります。

私はもともと「Tカード」のクレジットカードを使っていたのですが、ポイント還元率が0.5%(100万の支払いで5000円分のポイント)でした。

ですが矯正の支払いを機会にポイント高還元で有名な「Orico Card THE POINT」に変えました。

「Orico Card THE POINT」のポイント還元率は1%なので、100万の支払いで1万円のポイントが付与されます。

あとは楽天カードも同じくポイント還元率が1%なのでおすすめです。
楽天カードを持っていると楽天市場の買い物でポイントアップもあるので、楽天市場ユーザーには必須のカードといえます。
(私も今は楽天カードに切り替えています)

低還元率のカードを使っている方は、これを機会に高還元率のカードに切り替えると、矯正費用の負担が少なくなるので、おすすめです。
楽天カードが気になる方はこちらからどうぞ。

 

その2|医療費控除を申請する

これは私も知らなかったのですが、確定申告の際に「医療費控除」というのを申請すると、税金の一部が還付されるのです。

医療費控除とは、1年間で支払った医療費の合計金額が10万円を超えたときに申請をすることができます。

注意しなければいけない点として、歯列矯正で医療費控除を受けたい場合、「見た目をよくするための矯正費用は医療費控除の対象にならない」という点です。

矯正治療で医療費控除を受けたい場合は、必ず担当医師に事前に「医療費控除が受けられるか」という相談をしてください。

私もこの「医療費控除」を申請して、約10万円の還付を受けることができました。

還付の金額は医療費の総額や個人の所得額によって変わってきます。
気になる方はWEB上で「医療費控除簡易計算」というツールがあったので、試しに計算してみてください。

勝手にインビザラインQ&A

さて、ここからはインビザライン矯正を体験した私だからこそ答えられる内容についてQ&A方式で書いていきます。

▼インビザライン矯正の日常ストレスについてまとめた記事はこちら

インビザライン矯正って痛い?

インビザライン矯正では「アライナー」と呼ばれる透明のマウスピースをはめて矯正を行っていきます。

このアライナーを少しずつ違う型に定期的に交換することで、歯の位置を動かしていきます。

このアライナーを交換した初日は、しばらく鈍い痛みが続きます。
そこから日がたつごとに歯が動いて痛みもなくなっていきます。

特に矯正開始から間もない期間(私の場合だと3か月間)くらいは、痛みが強いです。(とはいえうめき声をあげるとかのレベルではないので生活に支障はありません)

ただ、矯正開始から1年くらい経つと、アライナー交換した初日もほとんど痛みを感じることはなくなりました。

歯がある程度動いてきた段階で、痛みは少なくなるので、それまで辛抱といった感じです。

インビザラインって目立つ?他の人にバレる?

よほど目の前で見られない限りはバレません。

アライナーがプラスチック製なので、多少のテカリがありますが、透明なので普通に人と会話するくらいの距離感であれば違和感はないです。

ただし、アタッチメントと呼ばれる歯に白いポッチをつけるようになると、少しバレやすくはなると思います。

ただ、私も営業で人と会ったりする機会が多かったですが、「口元見られてるな」と感じたこともありませんし、気にしなくていいレベルです。

アライナーの交換頻度は?

私の場合、交換の頻度は2週間が基準でした。

歯の動きがスムーズな場合は、10日程度で交換していた時期もあります。
このあたりは担当の医師が指示をしてくれると思います。

アタッチメントって痛い?

矯正が進んでいくと、アタッチメントという歯に付ける白いポッチにアライナーをはめて固定して、より歯が動きやすくなるようにしていきます。

私も奥歯から前歯まで、ほとんどの歯にアタッチメントがつきましたが、口内にあたって傷がついたり口内炎になったりすることはありませんでした。

アライナーは汚れる?洗浄方法は?

結論から言うと、汚れます。

インビザラインの場合、飲み物は普通に飲めてしまうので、コーヒーや紅茶などを飲む機会が多い人は、どうしても着色が目立ってしまいます。

私もコーヒーを1日2杯は飲む人だったのですが、矯正を始めてからアライナーを外している時間しか飲まなくなりました。

洗浄方法ですが、歯科医院では普通に歯ブラシでブラッシングすればOKと言われたのですが、装着して10日ごろになるとどうしても汚れがとれなくなるのと、臭いが残りました。

また、歯ブラシでブラッシングしていたときは、まるで歯磨きを2回しているような感覚で、その時間がかなりストレスでした。

そこでAmazonで「矯正用リテーナー・マウスピース用洗浄剤」というものがあったので使ってみたところ、臭いが無くなって汚れも落ちたので、ずっと愛用していました。

水に錠剤を入れて、その中にアライナーを漬けるだけなので簡単です。

108錠入りなので、1箱買えば毎日洗浄しても3か月半持ってコスパも良いです。

正直、体験者としてはこのアイテムは必須だと思います。

率直な感想

実体験者として、良かったことと大変だったことを率直に伝えます。

【良かったこと】

何より「笑ったときに口元が気になる」という小さいころからのコンプレックスが無くなったことです。

特に初対面の人とはどうしても口元をあまり見せたくない意識があり、うまく笑えていない感覚がありました。

今は何も気にせず笑えます。
これは精神的にもかなりでかい。

あとは、お菓子など間食がめっきり減って、体重が落ちました。

アライナーしてると、わざわざ外してお菓子食べようって気にならないんですよね。

【大変だったこと】

まずはお金ですね。

中古車くらいは変える金額なので、私も事前に頑張って節約して「矯正貯金」をしてました。

あとは、日々の生活でちょっと手間がかかるという点。

飲食店で食事するときはまずトイレにいってアライナーを外さなきゃいけないとか、毎日アライナーの洗浄をしなきゃいけないとか。

まあ、大変な点を踏まえても、総じて「やってよかった」というのが私の結論です。

ぎこちない笑顔と口内の健康リスクを抱えたままあと50年近く生きるのかを天秤にかければ、100万なんて小さいもんだと私は思います。

まとめ|費用は高いが綺麗な歯列は自分を変える

改めて、インビザライン矯正をするか悩んでいる人に、私なりの体験談をまとめると、

・歯科医院によって対応できる症例が違うので、納得いくまで色んな歯科医院に相談すべし
・インビザラインの認定ランクを確認すべし
・金額が高くなるので、クレジットカード支払いでポイントをゲットすべし
・医療費控除は還付額がでかいので必ず使うべし
・矯正中もほとんど目立たないから安心すべし
・生活していく中でこまごまとした面倒なことはあるから覚悟すべし
・綺麗な歯並びは思った以上に人生を前向きにしてくれる

矯正前の私と同じように、これまで歯並びで悩んできたあなたへ、少しでも参考になれれば嬉しいです。

後悔のない人生をともに歩みましょう!

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